作品案内

小説『終らない旅』

画像はオンデマンド(本)版の表紙です

久美子の父は阪神大震災で、ジーンの母は「9・11」後、共に死ぬ。ジーンの突然の訪日で次々と明かされる娘たちの親の日米を挟んだ秘められた偕老同穴の結婚の夢。長い時間をかけ、国境を越え人はなぜ人を愛するのか。人間の姿、愛の形を縦糸に、大阪大空襲からベトナム戦争、「9・11」等、父が生きた戦後史の時空を静かに娘へ語りつぐ哲学的小説。普通の人びとの力は微力だが無力ではない。西洋の「動」に対して東洋の「静」のもつ力。ベトナム反戦運動の文明史的意義は生き続ける。

オンデマンド(本)版

小田実全集 小説

『終らない旅』
(上、下)

2013年10月刊行

各3,100円(税別)

オンデマンド版の販売は2018年4月末日をもちまして終了しました。

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小田実全集 小説

『終らない旅』

2013年10月刊行