画像はオンデマンド(本)版の表紙です
1930年代末、大阪の町に戦争の影がしのびより、庶民の暮らしぶりも変っていく。『暗潮』は、著者の「大阪物語」の第2部として書かれた。第1部は『風河』。外地で展開されていた日本の戦争の潮は、ひたひたと主人公たちを呑みこんでいく。著者が生涯追い求めてきたテーマ「戦争と平和主義」を最上の文学作品に昇華させた『玉砕』は、ドナルド・キーン氏の英訳、英国BBCラジオのドラマ化によって全世界に知れ渡る――おぞましき戦争の本質と無意味を現代に問う「戦争文学」の傑作。
オンデマンド(本)版
小田実全集 小説
『暗潮 大阪物語/玉砕』
2013年4月刊行
3,100円(税別)
オンデマンド版の販売は2018年4月末日をもちまして終了しました。