画像はオンデマンド(本)版の表紙です
1980年代、世界初の海上埋め立て都市をもつ一港都に、異人館で高級仕立屋を営む女主人公と家族、縁者、風変りな外国人が蠢く。抱腹絶倒の過剰な性の倒錯、欲望、虚栄が渦まく中、人は何のために生きているのか? と問うようにベトナム戦争の影がつきまとう。かつて「ベトナム」は世界の中心だったがもう誰もふれようとしない。ベトナムから遠く離れた世界、人間はどこへ行くのか? ディエンビエンフー、パリ、カマウ岬、メコン河……。バブル時代と人間の悲喜劇を描いた傑作長編。
オンデマンド(本)版
小田実全集 小説
『ベトナムから遠く離れて』
(1~7)
2012年4月~6月刊行
各4,200円~5,300円(税別)
オンデマンド版の販売は2018年4月末日をもちまして終了しました。