画像はオンデマンド(本)版の表紙です
主人公の安井は、52歳で会社の中間管理職。戦中も戦後も保身のためには「うるさいやつ、いやなやつにならんことや」が口ぐせ。ある日、前妻ミツ代の養子“円いひっぴい”が次々ともち込む事件に巻き込まれていく。“円いひっぴい”は日本人と米兵の混血児で人気歌手。秀れた才能と人間らしい心をもつが、社会の仕組みとぶつかり、グアムに世界中の少数者のためのコミューンをつくろうとする。庶民の中心をなす、保守的中間層の心理と感覚、倫理と思考をくらしの言葉、大阪弁で精密に描く。
オンデマンド(本)版
小田実全集 小説
『円いひっぴい』
(上、下)
2011年6月刊行
(上)4,900 (下)4,500円(税別)
オンデマンド版の販売は2018年4月末日をもちまして終了しました。