画像はオンデマンド(本)版の表紙です
この小説は、日本が若かった1964年東京オリンピックの頃から約1年間を背景に、共産圏との貿易に成功した大阪の造船会社社長一族の物語。若くて美しいヒロインが恋愛と見合いを通じて少しずつ成長をとげる丁寧な心理描写は、その時代を動かしているさまざまな階層の人間たちが次々と登場することとあいまって、小説の醍醐味を放つ。小説としての面白さとともに、風俗、国際関係、そして歴史や社会的関係性の中で重層的に日常を生きる人間の総体は、今の日本社会の出発点を照らし出す。
オンデマンド(本)版
小田実全集 小説
『現代史』
(上、中、下)
2010年10月刊行
(上)4,900 (中)4,900 (下)4,200円(税別)
オンデマンド版の販売は2018年4月末日をもちまして終了しました。