画像はオンデマンド(本)版の表紙です
戦争によって、回復不可能なほどに深く傷ついた魂を抱き、闘いながら生きる10代の高校生群像を描いた『明後日の手記』は、著者17歳の処女作。主人公とその家族、そして観念と現実の距離に身もだえする若者たちの世界を、早熟な才能と筆力によって活写した。
『泥の世界』は、1965年頃、掃き溜めのような大阪と瀟洒な芦屋に住む中年男たちの、一見平和で幸福そうな日常生活の裏側に潜む荒涼たるニヒリズムの謎が、「難死」と「特攻隊」の経験であったことを解き明かす思想小説。
オンデマンド(本)版
小田実全集 小説
『明後日の手記/泥の世界』
2010年6月刊行
3,500円(税別)
オンデマンド版の販売は2018年4月末日をもちまして終了しました。